再生医療
(PRP療法・APS療法)

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変形性ひざ関節症と再生医療
(PRP療法、APS療法)について

あさぐも整形外科クリニックでは再生医療(PRP療法、APS療法)を提供できる施設として2019年7月に厚生労働省の認可を取得しました。
当院は、膝・靭帯・筋肉の痛み等多くの治療実績のある再生医療をご提供します。

整形外科での再生医療とは

これまでの変形性ひざ関節症の治療では、大きく分けると、軽度なら運動療法や薬物療法による保存療法、重度なら手術療法が行われています。軽度であれば、運動療法や減量、消炎鎮痛薬(内服薬・貼付薬)で様子を見ることができますが、その後、病気が進行してくると、消炎鎮痛薬に加えて、ひざ関節内にヒアルロン酸を注射して痛みを和らげる治療がよく行われます。さらに病気が進行した場合には、手術療法となります。
ただ、人工関節置換術をするほど軟骨は減っていないが、保存療法ではひざの痛みがとれない患者様に対しては、今までには有効な治療法がありませんでした。
そのような患者様に対して効果が期待されているのが、バイオセラピーです。

バイオセラピーとは?

再生医療とは、自分や他人の細胞や血液由来の成分を使い、病気の治療や傷んだ組織の修復を行う新しい治療法です。

バイオセラピー

PRP療法とは?

PRP(Plate Rich Plasma)は、日本語で、多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)の略で、血液中の血小板を高濃度に含んだ血漿のことを指します。血漿の中には、壊れた細胞や組織を修復し活性化させる働きがあります。
これを患部に注射し、損傷部位に直接働きかけて細胞増殖を促進し、修復機能を高め、自己治癒力によってケガや病気を治療します。
海外では、2000年頃からサッカー選手やメジャーリーガー、プロゴルファーのケガの治療などにPRP療法が使われ、日本でも、それに数年遅れて整形外科分野で注目されてきました。

APS療法(次世代PRP)とは?

APSとは自己タンパク質溶液(Autologous Protein Solution)の略称で、良いタンパク質と軟骨の健康を守る成長因子を高濃度抽出したものです。APSは血液からPRPを分離し特別な加工を加えることで、ひざ関節症の治療に有効といわれる成分を高濃度に抽出するために、次世代PRPとも言われています。

PRPの対象疾患

関節内PRP(次世代PRP・APS)
対象疾患:変形性膝関節症等の関節内の治療
関節外PRP(GPⅢ)
対象疾患:上腕骨外側上顆炎、上腕骨内側上顆炎、足底筋膜炎等の治療

治療の流れ

検査実施日
  1. 患者さんご自身の血液を約55ml採血します。
  2. 遠心分離機を用い、採血した血液からPRP(多血小板血漿)を抽出します。
  3. PRP(APS)を患者さんの関節内へ注入します。

治療当日は激しい運動や飲酒は控えてください。また感染を防ぐために当日の入浴もお控えください。

翌日~1週間
注射後、患部の痛み、発赤や腫脹が出ることがありますが、おおよそ1週間程度で消失していきます。
2~4週間
患部の状態を確認しながら、リハビリテーションを進めていきます。

治療後のリハビリとフォローアップについて

注射後1週間程度は膝の痛みや腫れが続くことがあります。症状が改善すればリハビリを行い、定期的に患部の状態をチェックします。注射後2~3か月後にスポーツ復帰できるようにリハビリを進めていきます。

PRP(APS)療法の費用

関節内PRP(次世代PRP・APS) 片膝 330,000円
(税込)
関節外PRP(GPⅢ) 99,000円
(税込)

要予約制です。

PRP(APS)療法は自由診療です。
日本では保険診療の対象外のため、自費診療扱いとなります。

よくある質問

バイオセラピーやAPS療法でひざ関節症は治りますか?
APS療法は関節の痛みや炎症を改善することを目的とした治療です。炎症を抑えることで、関節内の軟骨破壊や環境の悪化を防ぐことが期待されます。
APS療法による痛みの改善効果はどのくらい続きますか?
海外の治療報告では、APSを1回注入後、約24か月続くことが報告されています。
APS療法は安全ですか?
APS療法はご自身の血液を利用しているため安全性も高く、当日受けられる体への負担が少ない治療法です。
効果はどのくらいで現れますか?
個人差はありますが、注入後1週間ほどで効果を実感する方もいます。
治療後は通常通りに活動してよいのでしょうか?
治療後14日間は活動レベルを最小限にしていただきたいです。
高齢ですが、治療を受けることができますか?
受けることができます。
からだに負担の少ない治療なので、高齢の方でも治療を受けることができます。ただし、ひざ関節の破壊が進んでいるような重度の方は、年齢に関わりなく手術が適している場合もあるので、医師とよく相談することが大切です。

当院は、再生医療法に基づき、再生医療等提供計画に関する届出を近畿厚生局へ提出し、受理されています。これにより、第2種「PRP抽出液による関節症治療」及び第3種「PRPを用いた組織修復」の実施が可能な施設となっております。

PRP療法(APS療法)を受けてみたいとお考えの患者様へ

ひざ関節の状態やレントゲン所見などにより適応が決まりますので、院長の診察を受けていただくようにお願いいたします。

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