膝関節鏡視下手術

  1. トップ>
  2. 診療案内>
  3. 膝関節鏡視下手術

痛みが少なく感染症を起こしにくい膝関節鏡視下手術

通常、関節の手術では大きな切開を行うため、長期間の入院を必要とし、また術後の審美性も良いとは言えず、患者様に大きな負担を強います。

膝関節鏡視下手術は、膝関節の周囲に数か所の小さな穴を開けて、そこから生理食塩水を流し入れて内視鏡を挿入し、損傷部位の修復施術を行う優れた手術方法です。
従来の手術と比較すると、感染症を起こしにくくて痛みが少なく、さらに術後に残る傷跡も非常に小さいので、患者様の負担を大幅に軽減することができます。

半月板損傷

半月板損傷のMRI画像MRI

半月板は膝の内側と外側にあり、膝関節の安定性、荷重分散、栄養などの重要な機能があります。半月板が損傷すると、膝に血や水が溜まり、膝の引っ掛かり感や屈曲時痛が出現し、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすことになります。

治療

膝関節鏡を行い、半月板縫合術ないし切除術を行います。
半月板縫合術をまず行いますが、縫合できない断裂形態であれば可及的少ない範囲の切除術を行います。日帰り手術で行うことが可能です。
稀に、半月板切除後に半月板の衝撃吸収作用が失われて、大腿骨や脛骨に損傷が起きることがあります。(骨壊死)その場合には、しばらくの間、松葉杖の使用が必要となったり、更なる手術が必要となることがあります。

前十字靭帯損傷

術前MRIの画像術前MRI

ジャンプした着地の際や膝を捻じったりした場合など、非接触性外傷で受症することが多いといわれています。
前十字靭帯は膝の安定性に重要な機能を果たしており、靭帯が緩んだり断裂したりすると、膝不安定感が出現し、スポーツ活動に支障をきたします。
前十字靭帯は関節内で関節液に囲まれており、一度損傷されると自然治癒の可能性は低いと言われています。断裂した前十字靭帯を放置しておくと、不安定性のために正常な軟骨や半月板が損傷し、早期に変形性関節症へ移行すると言われています。そのため、靭帯再建手術が広く行われています。

治療

術後レントゲンの画像術後レントゲン

靭帯再建手術は関節鏡下に低侵襲で行うことができます。
手術方法は、まず、移植健(半腱様筋健、骨付き膝蓋腱)を採取して移植腱を作成します。大腿骨及び脛骨に各々1~2個の骨孔を作成し、移植腱を挿入し固定します。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼の術前レントゲン画像術前レントゲン

膝の内側支持機構が破綻して、膝蓋骨が外側に外れる状態です。大腿骨顆部の低形成や下肢アライメント異常なども関与しています。

治療

MPFL(内側膝蓋大腿靭帯)再建術を行います。膝内側部より膝屈筋腱を採取します。大腿骨に骨孔を作成し移植腱を挿入して膝蓋骨上に逢着します。

膝蓋骨脱臼の術後レントゲン画像術後レントゲン

ページの先頭に戻る